カブハル

金の卵を産むガチョウを買おう。

牛

28.現実世界に存在する「金の卵を産むガチョウ」

皆さんは童話「ガチョウと黄金の卵」をご存知でしょうか?あらすじは以下のようなものです。

ある日農夫は飼っているガチョウが黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚く。それからもガチョウは1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売った農夫は金持ちになった。しかし農夫は1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じ、きっとガチョウの腹の中には金塊が詰まっているに違いないと考えるようになる。そして欲を出した農夫はガチョウの腹を切り裂いた。ところが腹の中に金塊などなく、その上ガチョウまで死なせてしまった。

私は子供の頃にこの話を読んで思いました。「なるほど。もし私がいつか『金の卵を産むガチョウ』を手に入れたら、殺すなんてことは絶対にしないで大事にしよう」。しかし、そもそも現実世界に「金の卵を産むガチョウ」なんて存在するのでしょうか?大人になった皆さんはきっとこう考えるでしょう。「『金の卵を産むガチョウ』なんてものは現実世界には存在しないのだ。もし存在するにしても、普通の人には購入できないような膨大なお金が必要なのだ」と。例えば、現実世界に存在する『金の卵を産むガチョウ』のひとつとして不動産投資があります。ですが、家賃収入という金の卵を産んでくれる不動産投資を行うには膨大なお金が必要となり、私達一般人には購入しづらいです。――が、諦めることはありません。実は私達一般人にも「金の卵を産むガチョウ」をお手軽な値段で買える方法があります。例えば、日本で金の卵を産み続け、それどころか、28年間もの長期に渡って産む金の量を増やし続けてきたガチョウは、2018年3月22日現在、7466円で買えます。つまり、小学生もお年玉で購入できます。また、ガチョウは他にも色々な種類があり、先程のガチョウには及ばないものの、20年間の長期に渡って産む金の量を増やし続けたガチョウは、現在2178円で購入できますし、同じく20年間産む金の量を増やし続けた別のガチョウは2895円で購入できます。

私が先程から話しているガチョウとは「株」のことであり、産む金の卵とは「配当金」のことです。株式投資に馴染みがない人は知らないかもしれませんが、株を持っていると年に数回企業から「配当金」というお金をもらうことができます。そして、その「配当金」は企業の業績に応じて増えたり減ったりします。日本で28年間という最も長期に渡って配当金を増やし続けたガチョウの名前は「花王(4452)」です。おなじく、花王に及ばないものの、20年間に渡って配当金を増やし続けたガチョウの名前は「ユー・エス・エス(4732)」と「SPK(7466)」です。また、配当金を増やし続けているガチョウの探し方ですが「連続増配銘柄」という検索キーワードで検索してみてください。配当金を増やし続けている銘柄の一覧が色々なサイトで紹介されています。

なお、普通は株は一株単位に購入することは出来ず、例えば100株まとめて購入しないといけなかったり、1000株まとめて購入しないといけなかったりします。しかし、「単元未満株」という制度を利用することで、株を一株単位で購入することが出来ます。先程の購入金額は、一株単位で購入した場合の購入金額(取引手数料除く)です。おそらく、現在のネット証券のほとんどに「単元未満株」という制度があります。どのネット証券を使うべきか迷うようであれば、SBI証券楽天証券が大手ネット証券会社として有名なのでおすすめです。

「株式投資よりも不動産投資のほうが長期投資に優れている」と主張している人が多くいますが、株式投資と不動産投資の違いの一つに「株式投資で投資した企業は、営利目的なので利益を増やすよう努力する」のに対し、「不動産投資で投資した不動産は、建物が傷んだりと、基本的に経年劣化する」ことです。つまり、株式投資は年数を経るたびに価値を増やす傾向があり、不動産投資は年数を経るたびに価値が減少する傾向があります。つまり、「配当金狙いの株式投資」は決して「不動産投資」より劣る投資方法ではないということです。

配当金狙いの投資方法の話は14.株で確実にお金持ちになる方法。防御戦略でも記述しました。まだ読んでいない方はこちらも参考にしてみてください。

次回、29.充分なリスクを取ること