91.割安だと判断するためのざっくりした方法
今まで「基本的には購入する株は『割安株』『小型株』の方がいいよ。学術的にその方が投資成績が良いことが分かってるよ」と言う話を何度かした。
この時の『割安性』はどうやら正確にはPBRで測る割安性のことらしい。PERではなく。ちなみにPBRでの割安性の測り方は「PBRが1以下の場合はその株は割安である」と言うのが基本である。
でも私は個人的にはPBRで割安性を測るよりもPERで割安性を測るのが好きだ。PBRって「その会社が持つ資産から見た割安性であり、PBRが1以下の場合は、その会社の株を全部買い取って会社を解散させれば、利益が出ることになる」って言われてるけど、そもそも会社が解散することって滅多にないし。
ただしPBRに比べてPERには欠陥がある。「PERがこの数字の場合は、その株は割安だと判断できるね」と言う明確な基準がないのだ。
例えば「PERが6である」と聞くと、なんとなくその株は割安な気がしてくるが「PERが6であり、ROEが3である」と言われると、なんとなくそれほど割安ではない気がしてくる。
「PERが30である」と聞くと、なんとなくその株は割高な気がしてくるが「PERが30であり、ROEが40である」と言われると、なんとなくそれほど割高ではない気がしてくる。
私は株初心者の頃に「なんとなくPBRよりもPERの方が好きだけど、PERだけだと割安かどうか明確な判断ができにくいな」と考えた。そして全く知識のない素人考えでこう決めた。
「よし。PERの数値がROEの数値よりも低い場合はその株は割安だと言うことにしよう」
先ほどの例でいえば「PERが6、ROEが3の場合はPERの数値がROEの数値よりも高いので割安ではない」と判断する。
「PERが30、ROEが40の場合はPERの数値がROEの数値よりも低いので割安だ」と判断する、と言うことである。
ちなみに私自身はなんとなく自分で思いついたけれど、この方法は私だけが思いついたわけではなくて、そこそこの人が思いつく方法らしくて、他の人もこの方法を使っているのを見たことがある。
ちなみに、詳しい人に言わせれば「PERの数値がROEの数値よりも低い場合は割安である、と言うのはなんの根拠もない話だ」そうだ。なので、私は今、なんの根拠もない話をしている。皆さんも自信満々にこの話をすると、普通に論破されて泣くことになると思うので、この割安性の測り方の話はあまり人にしないように。
ちなみに私は今もこの「PERの数値がROEの数値よりも低い場合はその株は割安だと言うことにしよう」と言うテクニックを使っている。なので「PERを使って割安かどうかを判断したいなあ」と言う場合は今回の話を参考にしてね。まあ論理的な根拠はないんだけど。
次回、92.過疎株投資法はアリな戦略。