カブハル

持ちっぱなしにしよう。

牛

60.投資先が「これからしばらく業績停滞するわ」って言ってきた時の対応

今回は、業績の良い株を買ってしばらく持っていて、順調に含み益も増えてきたけど、ある日その投資先が「これから一年間くらい業績停滞します。一年後にまた、業績が上がり始めます」って言いだしたときの話です。

イメージがつきにくいと思うので具体例で話すと「今までお店を増やして順調に業績を伸ばしてきましたが、今年一年は既存店の改装にお金を使いたいので業績が停滞します。既存店の改装が終わった一年後にまたお店を増やして業績を伸ばしていきます」みたいなことを言い出した時の話です。

この時に対応として迷うのは「いったん株を売って利益を確定して、一年後くらいにまた株を買う」のと「気にせず、引き続き株を持ち続ける」のどちらの対応がベターなのか、ということです。

人によって対応が異なると思うのですが、私個人としましては「気にせず、引き続き株を持ち続ける」が正解だと思います。

理由を2点説明させてください。

1点目は「株価の動きは予想がつかない」ということです。

「一年間くらい業績低迷するよ」っていうIRが出たのに、引き続き株価が順調に上がっていく、ということも充分にあり得るし、さらには「一年間くらい業績低迷するよ」っていうIRが出たのに、今までに増して株価が急上昇するなんてこともあるのです。株価の動きは良く分からないよ。

2点目は「一回全部売ったとしても、買い直すタイミングが計りづらい」ということです。

例えば、あなたが株を全部売ったとして株価が少し下がったとしましょう。もう買っていいの?それとも、まだ下がると予測して買わないの?次に株価が少し上がったとしましょう。もう上がりそうだから買ってしまうの?それともまた下がると予測して様子見するの?次に株価が少し上がったとしましょう。もう上がってしまいそうだから買うの?まだ様子見するの?というように、一度株を全部売ってしまうと、株を買い直すタイミングが計りづらいです。「一年間業績が停滞するんだから、一年間株価が下がり続けて、一年後にまた株価が上がるんじゃないの?」と予測してしまうかもしれませんが、株価がそんなに素直に動くなら、誰も苦労しません。株価の動きは予測できないのです。

それに、あなたはそもそも長期投資をするつもりでその株を買ったはずです。1年間くらいの業績停滞なんて、誤差の範囲です。その後にまた業績が伸びていくことが明白なら、株をずっと持っておきましょう。

今回の話は、40%くらいの含み益になった時に投資先が「一年間くらい業績停滞させるわ」って言いだしたので、全部売ったら、売った後にその企業の株価が3倍になった私からのアドバイスです。持ってればよかった。ご参考ください。

次回、61.損切りは雰囲気