カブハル

ROEとROAのテキトーな解説。

牛

32.ROEとは。ROAとは。

ROEとROAの解説でもしようかと思う。

でも、正直言って私、ROEもROAも、ちゃんとは理解していない。雰囲気で理解してる。「株は全くわからない。俺たちは雰囲気で投資している」。

ROEもROAも「企業が稼ぐ力」のことだ。数字が大きいほど、稼ぐ力が強いのだ。

ROEに関しては「100円のお金しか持ってないけど、1000円稼いだよ!すごいでしょ!?」っていうものを数値化したものだ。ただし、ROEには弱点がある。借金すればするほど、ROEの数値が高くなってしまうのだ。「100円のお金しか持ってないけど、1000円稼いだよ!すごいでしょ!?まあ、ぶっちゃけ借金してるから当たり前なんだけどね!ぐっへっへ!」という話である。

じゃあ、ROEは問題あるね、ということで開発されたのがROAだ。ROAは「借金すればするほどROEの数値が上がってしまう」という弱点を克服した指標らしい。詳しくは知らないけど。

というのが私の理解です。本当に私が雰囲気でしか理解していないことを分かってくれると思う。

上記の説明を見れば、「じゃあ、ROAの方を見た方がいいのかな?」って感じると思う。ROAの解説をしてる他のサイトも、大抵「ROE見るよりはROAを見てね」って言ってることが多いし。ただ、どこで見たかは忘れたけど、バフェットさんはそんなこと気にせずROE見てる、ってどこかで書いてた気がする。正直、私は両方見てるので、あなたも両方見ればよいと思う。

ROEに関しては、15もあれば「そこそこ良いね」って感じで、20もあれば「結構良いね」って感じで、30もあれば「かなり良いね」って感じです。個人的には。

ROAに関しては、7もあれば「そこそこ良いね」って感じで、10もあれば「結構良いね」って感じで、16もあれば「かなり良いね」って感じです。個人的には。

誤解しないでほしいのは、この数値は決して不変ではないということだ。年々、上がったり下がったりする。だから、例えばROEが15以下だった銘柄が、年々ROEを増やしていき、ついに株価も数倍になる、なんてことも普通にある。だから、あくまでROEとROAの数値は投資判断の参考の一つということを忘れずに。

また、勉強している人なら「金融業と不動産業はROEが高くなりがち」という話を聞いたことがあると思う。なぜ金融業と不動産業はROEが高くなりがちかというと、この業種は(基本的には)銀行でお金を借りて――つまり、借金して商売をしているからだ。

例えば個人にお金を貸す消費者金融は、銀行から利率1%でお金を借りて、利率6%で個人にお金を貸したりする。そうすると、利率の差分の5%が消費者金融の儲けになるのだ。

「あれ?じゃあ、最初からお金を借りる個人の人は、消費者金融じゃなくて銀行にお金を借りればいいのに」って思うかもしれないけど、銀行はめったなことでは個人にお金を貸さない。信用リスク――つまり、お金を返してくれずに夜逃げされるリスクがあるからだ。消費者金融は、そのリスクを引き受けることで商売をしているのだ。

不動産に関しては「銀行にお金を借りて、それでビルやマンションを建てて、その家賃で銀行に借金を返していく」っていうのが基本だから、やっぱりROEが高くなりがちなのだ。

以上が金融業と不動産業のROEが高くなる理由だけど、「だから金融業と不動産業の株には手を出すな」というつもりはないです。普通に手を出していいよ。金融業の株も、不動産業の株も、普通に儲かるときは儲かるよ。ただ、知識としては「金融業と不動産業はROEが高くなりがち」っていうのは知っておいてください。

ちなみに、今、日本を代表する高ROE、高ROA銘柄といえば「スタートトゥデイ(3092)」ですね。オンラインファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の運営で有名です。ROEが57.4%でROAが28.5%ってバケモノすぎるよ。あまりに数値が高すぎる場合は、基本的には一時的な特殊要因で上がっていることを疑うべきですが、スタートトゥデイの場合は一時的な特殊要因とかじゃなくて、マジでこの高ROE、高ROAが通常運転だからね。恐ろしい。予想PERが51くらいあってめっちゃ割高だけど、チャートもずっと上がりっぱなしだし。典型的な「ずっと割高だけど、ずっと株価があがるパターン」「典型的な成長株」。

スタートトゥデイのROEとROA

私この株持ってないんだよね。今更買うのもあれだし。それに私が買った瞬間下がるのも嫌だし。でも、そんな私のモヤモヤした気持ちと関係なくさらに株が上がりそう。買うべきか。買わざるべきか。それが問題だ。

次回、33.銘柄のアドバイスは全部無視しろ