カブハル

正直「今、この銘柄を損切りすべきか否か?」は状況や場合によって正解が異なるので、経験から損切りすべきか否か判断できるようになってほしい。論理的に言葉で説明できるようなことじゃ無いと思う。

牛

37.長期投資に損切りは必要か?

まず前提として長期投資を目的として購入する場合は、購入前にその銘柄について自分が納得するまで物凄く調査しないといけないです。どれくらい調査しないといけないかと言うと「この銘柄はとても良い銘柄なので、例え購入後に株価が下がって含み損になったとしても、むしろ自信をもって買い増しするわ」くらいに調査しないといけないです。

つまり、長期投資においては含み損は「投資の失敗」ではないです。その後にまた株価が盛り上がってプラスになれば問題ないもの。だってもともと長期間持つつもりだったでしょ?長期投資だし。

私も、ある銘柄を物凄く調べた結果「この株は絶対良いやろ!」って思って買った後、株価が下がって一年間くらいずっと含み損だったことがあります。でも私はその株に自信があったので、含み損の間も給料が入るたびに少しずつ買い増していました。最終的に株価は買値の二倍以上になったので、成功した投資だったと思っています。

では、長期投資における「投資の失敗」とは何か?それは「選ぶべき銘柄ではなかったことを含み損の時に気づき、損切りした時」です。

これが不思議なものでね。先ほどとは別の銘柄を購入した時、その株もそれなりに調べて購入したんだけど、購入後に株価が下がって含み損になった時に、急に不安になってね。つまり、調査が足りてなくて自分で「含み損になってもむしろ買い増す」って納得いっていない状態で買っちゃったんだろうね。だからその時はもう「はい。私の調査不足。私が悪い。私のバカ」って思って損切りしましたね。

「じゃあ『選ぶべき銘柄ではなかったことを含み益の時に気づき、利確した時』はどうなんだ?」と思うかもしれません。これは確かに成功ではありませんが、失敗でもありません。だって利益が出てるもの。

なんか世の中のファンダメンタルズ分析の天才たちの話を読んでると「選ぶべき銘柄では無いことに気づいたら、さっさと切っちゃいなよ。どうせ含み益になってるでしょ?」みたいに含み損とかありえないみたいな書き方をされてるので「これだから天才は嫌なんだ」と思ったりします。

ちなみに「『この銘柄はとても良い銘柄なので、例え購入後に株価が下がって含み損になったとしても、むしろ自信をもって買い増しするわ』なんていう株、滅多に無くない?」って思われていると思いますが、これは全くその通りで、どこかで見たのですが「本当に購入に値する銘柄は、一年に一つか二つしか出ない」という言葉があるので、皆さんもそれくらいの気持ちで購入銘柄を選んでください。なお、個人的な意見ですが「一年に一つか二つは言い過ぎで、多い時は四つか五つくらいあるで」と思ってます。

ファンダメンタルズ分析家の中には「基本的にファンダメンタルズ分析で購入銘柄を選ぶけど、購入タイミングだけテクニカル分析でタイミングを計って購入し、一円でも含み損になったら即損切りする」っていう人がいて、そういう方法もありだな、とは思います。

次回、38.新しい銘柄を購入するときの選び方