カブハル

目標あると頑張れる。

牛

52.資産の増加スピードの目標は5年で3倍くらいが良いと思う

今回の話は私の思い込みのみで話すし、私自身一億に届いていないので「この人は思い込みのみで話してるんだなー」と思いながら聞くように。

昔「投資サイクルは大体5年間」ってどこかの本で読んだ気がする。投資サイクルっていうのは市場停滞からだんだん株価が上がって好景気になって、永遠に株価が上がるかと思われていたある日突然暴落し、不景気になるっていう市場環境の動きのことね。たしか4年間好景気が続いた後に1年間不景気になる、だった気がする。このパターンの繰り返しで市場は成り立っているらしいんだけど。

大体この一度の投資サイクルで増やす資産の目標……つまり、5年間で資産を増やす目標は3倍くらいが良いと思う。

例えばあなたが株を始めた時に300万円くらいの資産だった場合。投資を始めてから5年後には、大体資産1000万円になっていることを目標にすると良いと思う。となると、最初の目標は3倍プラスちょっとだけど。

で、次の5年間の投資サイクルで1000万円の3倍……つまり、3000万円を目標に資産を増やすと良いと思う。

更に次の5年間の投資サイクルで1億円……つまり、また3倍プラスちょっとを目指すと良いと思う。

つまりこれは、資産300万円の人は15年かけて1億円に達成するのはどうですか、という話です。

1年で資産を10倍にするとかいう話よりも、ものすごく生々しい15年という話をしているけど、投資でお金を稼ぐ、っていうのは生々しい話なんだよ。

5年かけて資産を3倍にすることの現実性だけど、51.2年かけて2倍になったら「いい感じだな」と思うで話したとおり、2年かけて2倍になる銘柄はそこそこあるので、5年で資産を3倍にすることは、少なくとも私の中では充分現実性があります。

でも「よーし、じゃあ資産300万円の俺はひとまず5年後に1000万円になることを目指すぞ!」ってなるかというと、そう単純な話でもない。

例えばあなたが資産300万円を持っていたとしても、投資に100万円しか使わなかったとしたら、5年後に投資した資金が3倍になっていたとしても1000万円には届かない。

あなたが50万円だけの貯金を残して、残りの250万円を全て株式投資に使う、くらいのリスクを負わないと1000万円に届かない。

でも、多分本気で一億円を狙う人しかそこまでリスクを取れないと思う。一億円っていうのは「眼の前のことを少しずつ積み重ねていけば、ある日少しずつ見えてくるもの」ではなくて「最初から全力で一億円を狙って充分なリスクをとることで、ようやく射程範囲に入ってくるもの」だと思う。だから資産が少ないあなたも最初から一億を意識して投資すべきだ。

「よし、じゃあ最初から全力で1億を目標にして充分なリスクをとるぞ」ってなるかというと、そう単純な話でもない。

ワンピースという海賊漫画があるんだけど、グランドライン(偉大なる航路)という航路に船を進めようとした時、海流の関係で船の半数が航路に入れず沈没する。

株式投資も「投資を始める時期」を間違えると、たとえあなたに投資の能力があっても死んだりする。

最悪の「投資を始める時期」とは、景気が悪化しているタイミングで株を始めることだ。

例えばあなたが300万円のうち250万円を株式投資に使っても、ちょうど景気悪化のタイミングで株価が暴落し、あなたの250万円が120万円に半減したら、多分投資初心者のあなたの精神が持たないし、資金的にもダメージがでかい。

逆に、最高の「投資を始める時期」とは、景気悪化により株価が暴落した後の株が停滞して株価がほとんど動かない時期に株を始めることだ。

確かに株価はほとんど動かないけど、もう暴落で株価が下がりきっており、あとは株が上がるだけだから、正直この時期に株を始めることができたら、どんな株を買っても利益を得ることが出来るだろう。

「なるほど、じゃあ株が暴落した後の、株価がほとんど動かない時期に株を始めよう」と思うかもしれないけど、話はそれほど単純じゃない。なぜなら「今が景気サイクルのどの段階なのか?株価の動きのどの段階なのか?」というのは、後から振り返ってでしか分からないからだ。世界一の投資家であるバフェットさんも「株価の動きは予測できない」と言っている。

例えばリーマンショック後の株価停滞時に、皆が株を買ったかというとそんなことはなくて「もうこれ暴落しきったの?それともまたしばらくしたらもう一段階大きな下げが来るの?」と疑心暗鬼で、結局後から振り返ることでしか「暴落しきった」と判断できなかった。

例えばアベノミクスで好景気が続いた中盤に、みんな「まだまだ上がるぞ!」と株を買いまくっていたかというと、そんなことはなくて「ここまで上がったんだからそろそろ暴落が来るだろう」と、株を早々に売って現金化する人も結構いた。結局後から振り返ることでしか「あの段階は、まだまだ好景気の中盤だったね」と判断できなかった。

2019年3月6日現在、なんとなく市況は「そろそろ景気後退がやってくるぞ」という気配を感じ取ってるけど、実際に景気後退になって株価がこれから暴落するかどうかなんて、正直後にならないとわからない。実は現在が景気の底で、これから株価がバンバン上がる、なんてことになってもおかしくない。なぜなら、後にならないと現在がどういう状態だったかが判断できないからだ。

というように、株式投資初心者が株を始めるベストなタイミングが正直誰にも分からないので、運がいいと投資能力がなくても儲かるし、運が悪いと投資能力があったのに損をして株をするのをやめてしまうかもしれません。グランドラインの入り口で船が半分沈むように、投資開始時期のタイミング次第で投資初心者は早々に大損して退場するのです。

ちなみになんで私がまだ1億円に到達していないかというと、実は私が1億円を本気で目指してからまだ6年しか経っていないからです。投資歴はもっと長いけど、昔はそれほどリスクとってなかったんだよね。もっと最初から充分なリスク取っていれば今頃一億行っていただろうに。

さて、今回は「資産300万円の人は15年かけて1億円を目指そう」っていう話をしましたが、実のことを言うと、この理論はガバガバです。例えば、あなたが最初の資産300万円だけではなく、給料からも少しずつ投資用資金を入金したなら、15年よりも早く1億円を達成できるでしょう。

また、自分で言っておいてなんですが「5年で投資サイクルが一度終わる」とどこかの本に書いてましたが、実際に5年で1サイクル終わることはそんなに無いと思います。少なくとも私が株を始めてからは多分一度もない。

じゃあ、なんでそんな理論ガバガバな話をしたのかというと、理論ガバガバな話がしたかったからです。そういう気分な日ってあるやん?それに、理論はガバガバだけど「5年で総資産を3倍くらいに増やす」っていう目標の目安はできたやん?

次回、53.なぜサラリーマンはお金持ちになれないのか